こんにちは、大阪府茨木市のますなが矯正歯科の増永守雄です
最近は成人の矯正治療に対する関心が高くなってきて、私たち治療する側でも単に歯並びだけではなく咬みあわせの重要性を
改めて大きく感じさせられた患者さんでした。
以前ここで競輪の選手のお話もしましたが、先日治療を終えた方は近くの先生からのご紹介の患者さんで、29歳の主婦の方でした。
上の前歯のデコボコの歯並びと下アゴの左右の奥歯が大きく前方に傾斜していることを気にして来院されました。
小学校の小さい頃より「肩こり」が非常に強く、周囲から子供のくせにといつもからかわれていたそうです。
また、小学校、中学時代極端なめまいや、吐き気から2度ばかり救急車で病院に運ばれた経験もあると言ってました。
特にこの患者さんは小さい頃より虫歯が大変ひどく、重要な臼歯が上アゴの左の奥歯2本、下アゴの左右の6歳臼歯の計4本無くなっていました。
こうしたことから、下アゴの左右の奥歯は隙間のある前方に大きく傾斜が認められ、左では強く咬めない状態でした。
特に中学以降、右肩にゴルフボール大の「コリこぶ」(本人の表現)が疲れたときには大きく目立ち、これまでいろいろなところで検査を受けたり
治療を受けてきたとのこと。
6歳臼歯は咀嚼の60%をつかさどるといわれ、成人では体重以上の咬合力を発揮する最も重要な歯で、咬合のKEYともなる歯です。
こうした重要な歯が虫歯などで大きく崩壊したり、抜歯などをしてそのままの状態で放置しておくと、咬み合わせが大きく変化し
身体の全身的な歪みが生じ、その結果、頭痛、肩こり、腰痛などその他様々な症状が生じてきます。
この患者さんの場合、治療前には全身症状の14項目で不調を訴えていました。そのうち10項目は程度の強いものでした。
通常の矯正装置を用いて、前の歯並びと同時に前方に傾斜していた奥歯である臼歯を積極的に起こしていきました。
本人のお話では、奥歯の咬みあわせの改善とともに、体調が大きく変化して長年悩んできた「コリこぶ」も不思議と無くなってきたと言っていました。
また、12年ぶりに二人目を妊娠して来週には出産と、大変感激しておられました。
ご本人には治療後、歯の無いところに義歯を入れる重要性についてお話しました。
治療前 治療後
*治療前に大きく前方に傾斜していた左右の下顎の奥歯(大臼歯)が、治療後に後方に直立して咬合関係が改善している。

